パラボラな映画

「パラボラ度」の高い順に並べてあります。

月のひつじ』ロブ・シッチ監督

月のひつじ コレクターズ・エディション 人類初の月面着陸をしたアポロ11号との通信を受け持つことになった、オーストラリア・パークスの人々の話。だが、主役はもちろんパラボラである。

このパークスのパラボラは、世界一美しいと言っても過言ではない。軽量化のためか周辺部だけメッシュになっているディッシュといい、折れそうに細い支持部といい、なんというか、浴衣美人のような色気が漂う。映画では、羊が放牧された平原の真ん中にぽつんと立たせて見せたり、そうかと思えばぐっと寄って各パーツをじっくり見せたりと、なかなか愛のある絵作りである。

とにかく、史上最高の傑作パラボラ映画である。必見。

『月のひつじ』の映画評

ただし、パラボラに関して言及しているところは少ないです(sigh)。

『コンタクト』ロバート・ゼメキス監督

コンタクト 特別編 説明不要。前半部分、アレシボからVLAまで、これでもかと登場するアンテナ群は圧巻。中でもVLAは、ジョディ・フォスターのバックで薄暮の空に浮かび上がったり、まぶしい陽光下でギラギラ輝いたり、なかなかの役者っぷりである。特に電波の受信直後に、軍のヘリがVLAめざして飛行するシーンは、ヘリを俯瞰する視点からグッと見上げるとそこにはアンテナ群がずらりと立ってのお出迎え……という流れで、まさしく「キターーー」。

映画の内容はあまり評価は高くないけれど(個人的には好きだけど)、パラボラ大活躍の前半部だけは持っとけ。

『2010年』ピーター・ハイアムズ監督

2010年【ワイド版】 冒頭、ずらりと並んだVLAのアンテナ群から映画が始まります。よく晴れた空の下、アンテナの整備をしているのはフロイド博士。これはたまりません。必見。ただ、そこで行われるのが政治の話、というのはいただけませんが。

そして最後に登場するパラボラは、サイズはとても小さいし一瞬しか姿を見せないけれど、とても大切なメッセージを運びます。パラボラ好きならこれも見逃せないトコロ。ただ、これで何もかもが解決してしまうというのは、クラークは能天気すぎるとは思いますけどね:-)

銀河ヒッチハイクガイド』ガース・ジェニングス監督

地球を爆破しに来たヴォゴン人宇宙船の下で首をもたげている、変わった形をしたパラボラが登場します。あれはイギリスのJodrell Bank ObservatoryにあるLovell Telescope、76mの雄姿だと思われます。あれだけ大きなディッシュと対比させることで、ヴォゴン人宇宙船の大きさを表すのが目的ではないかと思われます(が、そんなのマニアにしかわかんないよな)。

ハリウッド映画だし、地球規模の災難の描写なのだから、どこのアンテナを使ってもいいはずですが、あえてイギリスのブツを持ってきたのは、原作者の故ダグラス・アダムスへの表敬じゃないかと思いますが、どうでしょう。

『マーズ・アタック!!』ティム・バートン監督

マーズ・アタック! バカ映画なんだけど、米大統領が火星人にメッセージを送るシーンで出てくるアンテナが、なぜかオーストラリアのパークスです(たぶん)。ほんの一瞬だけの登場。

007 ゴールデンアイ』マーティン・キャンベル監督

巨大なパラボラアンテナ上で007と006が対決する。ただし、実際にはアレシボ天文台にある電波望遠鏡とのこと。