KDDI山口衛星通信センター

ここは日本のパラボラ天国

10m以上のパラボラだけを数えても6基、全部で12基ものアンテナが並ぶ、まるで天国のようなこの施設には、「パラボラ館」という展示スペースが用意され、パラボラアンテナについていろいろ知ることができる。

場所は山口県仁保地区。インド洋上の静止衛星を捉えられるもっとも東の端にある、KDDIの西の地球局。ちなみに東はKDDI茨城衛星通信センターで、主に太平洋上の静止衛星を狙っている。目印は仁保小学校。ここの児童は、授業中にふと目を上げると多数のパラボラが目に飛び込んでくるという贅沢極まりない環境でくらしているということになる。羨ましいにも程がある!!

それはさておき、目立つものだけでもあげると、まず一番目に付くのが32m。これは現在、国立天文台に寄贈され、電波望遠鏡という第二の人生を送っている。といっても最近の仕事は火星探査機との通信らしい。

国立天文台の32m電波望遠鏡

その隣に並んでいるのが、34mのインテルサット用。残念ながらここのパラボラは、近くまで寄れないのだが、それでもその大きさは十分にわかる。

インテルサット用34m

パラボラがもっとも密集して見えるのがこのアングル。左からテレビ受信用4.5m、インマルサット(インド洋)用18m、インテルサット用34m(上のとは別のもの)、インマルサット(太平洋)用18m。

アンテナ密集地帯

もっとも近くまで寄れる稼働中のアンテナはこのインマルサット用9.2m。耳をそばだてていると、けっこう頻繁に角度を微調整するモーターの音が聞こえてくる。

インマルサット用9.2m

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